高校生へ郷土食を伝える 女性部が授業で講師

JAみなみ信州
女性部員に指導を受け郷土料理を作る高校生
女性部員に指導を受け郷土料理を作る高校生

JAみなみ信州女性部は10月10日から13日までの4日間、飯田市上郷の飯田女子高校生徒へ郷土食を伝える授業を行った。同校3年生を対象に4つのクラスごと行い、本会役員とエプロンサポーターが講師を務めた。同校ではこれまでも地域の方々を講師に、地元に伝わる郷土食づくりの実習授業を行ってきており、2年前からは郷土食に加え地元農産物を使った料理を教わろうと同女性部に講師を依頼し、女性部が地元食材や栄養にこだわったレシピを考案。生徒は三食おはぎ、高野豆腐の卵とじ、豚汁、きのこの浅漬けの4品を作り、試食までをおよそ2時間の授業で行い、郷土の味を学んだ。
11日は3年1組の生徒22人が女性部員らに指導を受けながら調理を行った。生徒は講師に質問しながら調理を進めていたが、使い慣れない包丁の扱いに苦労したり、初めて作る生徒も多いおはぎではあんこで上手に包む作業に苦労する場面もあった。
調理を終えた夏目萌々華さん(18)は「サトイモの皮を剥くのが初めてで難しかったが皆で協力しスムーズに作業ができた。家でも作ってみたい」と話した。
同女性部の吉澤良子副部長は「進学や就職で親元を離れ自分で料理を作る機会が多くなる方もいるかと思うが、今回の授業が楽しく調理をしてもらえるきっかけになればうれしい。若い皆さんと交流しながら楽しく作業ができた」と話した。
家庭科担当の荒井歩実教諭は「地域の皆さんの協力で、地元の食材を使った郷土食に触れる貴重な機会になっている。地域を巣立つ生徒もいる中、郷土食を調理し食べることで地元を思い出し郷土への愛着を深めてほしい」と話した。

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