子どもの持つ力を育む あぐりの田んぼ学校の米づくり

JAみなみ信州
親子で楽しく行った稲刈り
親子で楽しく行った稲刈り

飯田市竜丘地区の農家で構成する「あぐりの田んぼ学校」は21日、同市桐林にある「あぐりの田んぼ」で同校メンバー3人が協力して竜丘保育園年長園児親子11組22人と稲刈りを行った。同園と行う米づくりは19年目。「あぐりの田んぼ学校」では同地区内の保育園や小学校で米づくりに特化した食育活動を行っており、「田んぼの生き物教室」も行うなど、子供たちの本来持つ力や興味を育む目的で保育園から小学校まで一貫した取り組みを行っている。
あぐりの田んぼ学校代表の熊谷伊久夫さんは「子どもたちが田んぼの作業や生き物と触れ合いながら自然とともに育つことで、食や農業への興味が深まる。地域の自然を守ることにも繋がるなど米づくりは様々な役割があり大切であることも伝えたい。メンバーの協力もあり、目的を明確に持っているからここまで活動を続けて来られた。これからもこの地域で育つ子供たちと一緒に活動を続けていきたい」と話した。
この日はうるち米「風さやか」と、同田んぼで代々栽培し育苗するもち米「紅もち」を収穫した。園児が鎌を使い稲を刈り、保護者が稲を束にして親子で協力してはざかけまでを行った。松下新くん(5)と参加した父親の松下庄さん(33)は「子どもにとって年長さんになったらできる憧れの米づくり。親子で稲刈りを楽しみにしていた。なかなかできない経験ができ、一緒に汗を流せて良い思い出になった」と話し、新くんと田んぼの生き物にも興味を示しながら作業を楽しんだ。
同園では脱穀作業も経験したあと、収穫したもち米を使ったもちつき大会を予定している。

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