全層心土破砕機「カットブレーカーmini」実演会 ほ場の排水対策に向け導入検討

JA信州諏訪
担当者からカットブレーカーminiの説明を受ける参加者
担当者からカットブレーカーminiの説明を受ける参加者

JA信州諏訪野菜専門委員会ブロッコリー専門部会と同キャベツ専門部会は10月19日、管内2会場で全層心土破砕機「カットブレーカーmini」の実演会を行った。部会員計18人が参加。機械の性能や施工後のほ場の変化を確認した。
管内では近年、大雨によるほ場の湿害が発生し、農作物の生育不良が起きている。両部会は今回、ほ場の排水改善に向けた提案のひとつとして部会員に提案するために実施した。
カットブレーカーminiは、農作業が終了したこの時期に、20~50馬力のトラクターに取り付けて施工する。作土層の下にある固く締まった耕盤層に切り込みを入れられる作業機で、耕盤層を破壊することで地下に排水がされやすくなる。
原村会場では、同村の平出一樹さん(34)がブロッコリーを栽培するほ場で実施。時速1.5~2キロ、1メートル20~30センチ間隔で施工した。施工後は、施工前より25センチほど深く支柱が刺さり、参加者は土が柔らかくなったほ場のようすを確かめていた。
平出さんは「排水性が向上すれば、自分でも取り入れてみたい」と今後を見据えた。
JA営農部営農企画課の柳澤輝佳課長は「カットブレーカーminiは、施工可能なほ場で導入すれば、排水性の向上に効果が期待できる機械で、JAでレンタルも行っている。施工を検討される方は、土壌環境の確認が必要なため職員にご相談いただきたい」と話している。

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