苦労も経験と学びに 青年部が支える米づくり

JAみなみ信州
青年部員と一緒に稲刈りを楽しむ児童
青年部員と一緒に稲刈りを楽しむ児童

JAみなみ信州青年部山本支部は18日、メンバー4人が協力して飯田市山本の山本小学校校内にある田んぼで同校5年生42人と稲刈りを行った。同支部では2012年から同校での米づくりに協力しており今年で12年目。この日参加した同部員4人のうち同部の市村寛支部長を含む3人が同校の卒業生。農業者となり母校の子どもたちに一年をかけ農の大切さや楽しさを伝える機会として米づくりを支えている。
この日は同JA職員3人も作業に協力した。同JA営農部果実柿課の清水明寿技術員が鎌で刈り取る注意点などを説明。児童らはぬかるんだ田んぼに足をとられ泥だらけになりながら手作業で稲を刈り、はざかけまでを体験した。新谷太基くん(10)は「初めて稲刈りをしたが思ったより上手にできて楽しく作業ができた。おにぎりや五平餅にして食べたい」と話した。
同校では代掻きから米づくりを行っており、児童らが分担して毎日の水の管理を行ってきた。除草材を使わない栽培で、除草作業も児童らで定期的に行い成長を見守ってきた。市村支部長は「自分が小学生だった頃は近所の農家の田んぼを見学する程度だったが、今はより本格的な体験を行っており、改めて食育活動の大切さを感じている。今年は天候の安定しない厳しい年となり収量は少なかったが、子どもたちにとっては苦労も良い経験になったのでは」と話した。
同校では脱穀・もみすりも体験し、12月に児童と食べ方を相談しながら新米を味わう予定。

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