アルストロメリア試作圃場展示、次年度導入品種説明会 来春の改植に向け特徴を確認

JA上伊那
花の生育を確認する生産者
花の生育を確認する生産者

JA上伊那花卉部会アルストロメリア専門部は10月18日、アルストロメリアの試作圃場展示と次年度導入品種説明会を開いた。来春の改植に向けて品種選考に役立ててもらうことを目的に、毎年開いている。参加した生産者らは試作圃場で新品種の生育を確認し、種苗会社の担当者から説明を受けた。
アルストロメリアはJAの主力品目の一つで、上伊那が生産量日本一を誇る。管内では50人ほどの生産者が、ピンクや白を中心とする約100品種を栽培している。
同専門部では、優良選定事業として管内2カ所ある試作圃場で新品種や管内で栽培実例のない品種を試験栽培し、特徴や生育状況を確認。新品種を導入する際の参考としている。今年は新たに66品種の試験栽培に取り組んでいる。
この日、駒ヶ根市の試作圃場には生産者ら約35人が訪れ、試験栽培1年目と2年目の品種、栽培本数を増やして栽培している品種の生育を確認。生産者は生育調査の記録や立ち姿、花の色などを確かめながら、JA担当職員や生産者同士で意見を交わした。
その後、伊那市のJA本所で開かれた説明会には生産者約25人が出席し、種苗会社4社がおすすめの新品種を紹介。生産者は各社が持ち寄った品種を手に取り、特徴や室内で見たときの花の色などを確認した。
JA営農経済部南部営農センターの谷口昭一花卉係長は「圃場の展示や各社の説明を参考に、個々の経営に合った品種を選んでもらいたい。生産コストの高騰や、気象の変動で安定生産が厳しくなっているが、これからも生産者に寄り添った技術指導や販売に力を入れていく」と話した。

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