陸ワサビ定植作業最盛期 収量目標1株1キロ

JAあづみ
定植作業をする従業員ら
定植作業をする従業員ら

JAあづみ管内では、地元のワサビ加工品メーカー株式会社マル井と連携し、産地化を目指す陸(おか)ワサビの定植作業が最盛期を迎えている。
17日、安曇野市堀金烏川の(有)斉藤農園では、高さ10センチほどの苗約900本を1アールのハウスに定植し、殺虫剤や乾燥・除草対策のもみ殻も撒いた。JA管内では10月末まで作業が続く見通しだ。専務取締役の斉藤岳雄さんは「1株1キロを目標に、昨年を上回る収量を取りたい」と意気込んだ。
24年産は11戸の生産者が31アールに作付けし、24年5月下旬~6月下旬に収穫期を迎える。収穫量は30トンを見込んでいる。
同社によると、23年産は5月の猛暑により分けつ不良で草丈が伸びず収量は8割程度に留まった。対暑性のある苗の改良のほか、栽培の優良事例や資材の選び方などの説明会を通じた対策を講じて、JAとともに生産拡大を図るという。陸ワサビは超促成栽培で寒さに強く、農閑期を中心に栽培出来るなど労力負担が少ない。冬場のハウスで加温が不要など生産コストを抑えられる利点を生かし、産地化を目指す。
同社の松田洋介研究室長は「気候変動に左右されない安定した陸わさびの栽培技術を確立し、安曇野で産地化させたい。今後もJAあづみと連携し事業を進めていきたい。」

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