“良いものを作りしっかり売る”こだわりの『土付きねぎ』出荷開始

JAみなみ信州
出荷目の検品作業をする坂戸チーフ
出荷目の検品作業をする坂戸チーフ

JAみなみ信州では白ねぎ「土付きねぎ」の出荷が始まった。同JAでは今年度「白ねぎ」の取扱量1,115トン、(前年比約90%)取扱金額2億4,000万円(前年比約90%)を見込み、秋冬野菜の主要品目にもなっている。中でも白ねぎ出荷の9割以上を占める「土付きねぎ」は食味やパッケージにこだわり、土がついたまま出荷することで鮮度を保ちおいしいネギを消費者に届けてられるようにと、生産者のこだわりがつまった商品となっている。
同JA営農部によると今年度は夏の高温により生育に遅れが出ているものの今年度「土付きねぎ」の出荷を177万束(1束600g)と見込み、関西・中京方面をメインに中四国まで出荷していく。
同JAで生産する白ねぎは、2007年から出荷を開始した。当初4人だった生産者は現在200人を超え、おいしさにこだわった活発な生産が行われている。
同JAでは秋冬期の安定的な収入確保ができる点、また遊休農地やJA施設の有効活用ができ、省力的で初期費用負担が少ない白ねぎ栽培に着目し“こだわりのねぎづくり”に取り組んでいる。指導会や反省会には大勢の生産者が熱心に参加し、生産者ごと『生育状況』『栽培面積』を把握し週間単位で計画的な出荷誘導を行い、“良いものを作りしっかり売る”連携を構築。量販店と値決め販売を契約し、安定的な収入と売り場を確保した販売を行っている。鮮度とおいしさを売りに量販店での試食宣伝を積極的に行い、食べ方なども合わせて紹介し産地のPRを行っている。
同JA営農部農産課のねぎチーフ坂戸孝次技術員は春の土づくりから始まり土寄せや除草、病害虫対策に苦慮しながら長期間管理を続け丁寧に育てられるみなみ信州のねぎ。これからの鍋シーズンには南信州産のおいしいねぎで楽しんでもらいたい」と話した。

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