「ぐんま名月」出番 糖度高く食味良好

JAあづみ
選果スタッフが厳正に品質を確認
選果スタッフが厳正に品質を確認

JAあづみは17日、安曇野市三郷の果実中央選果所でリンゴの黄色系品種で最も出荷量の多い「ぐんま名月」を初出荷した。
2023年産は春先の凍霜害の影響によるサビ果や10月初旬の強風によるスレなどが目立つものの、生育が前進したことから糖度が高く食味は良好だ。
この日までに集荷した68トンの約1500ケース(1ケース=10キロ)を選果し、首都圏や関西、九州方面の市場に出荷した。
出荷作業は10月下旬をピークに11月上旬頃まで続く見込みで、2023年は3万700ケース(1ケース=10キロ)の出荷を見込んでいる。
「ぐんま名月」は、群馬県で育成された品種。果汁たっぷりで甘みが強く、蜜入りがよいのが特徴。陽があたった部分はほんのりと赤く色づく。消費者に人気が高く、年々出荷量が増えている黄色系品種。
選果所では、選果スタッフ19人が果実の裂傷や日焼け、スレなどを丁寧に確認し選果機に流した。果実はセンサーで熟度や大きさを判定、4等級に分けて箱詰めした。また、10月初旬に出荷した「シナノスイート」と同様に「優」以上の等級は、糖度14度以上として出荷する。他産地製品との差別化を図り、高値販売を狙う。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「本年は春先の凍霜害や降雹など、多くの気象災害に見舞われたが、ここ数年取り組んでいる糖度選別を含めて、品種特有の甘みを活かした販売を行いたい」と意気込んだ。

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