JA自己改革 支所窓口業務を再編

JAグリーン長野
川柳店に設置されたRTS
川柳店に設置されたRTS

JAグリーン長野は2023年度、「支所金融窓口再編成」に取り組んでいる。「JA自己改革」の重点施策。支所のうち12支所の金融窓口業務について、「ブランチ‐イン‐ブランチ(店舗内店舗)」の方式によって、各地区のフルバンクに移転するもの。23年10月を皮切りに、24年7月まで行う。金融窓口業務移転後の店舗は、組合員の拠り所となる「よりそい店」に移行。現金の取扱は一切できず、金融にかかわる手続きは、移転先で取り扱うが、既存発行物(通帳・キャッシュカード・証書等)の変更は必要とせず、組合員・利用者の負担を軽くした。
また、よりそい店内に「RTS(リモートテラーシステム/遠隔相談システム)を設置。オンデマンドで基幹・統括支所の窓口担当らとリアルタイムで接続し、口座開設、諸届変更、年金相談を行える体制を整えた。加えて、管内のJA長野厚生連病院を除く全カ所のATMを硬貨対応に更新。ATMで窓口業務により近い取引ができる。よりそい店には職員2人を配置し、組合員の相談にのるほか、各種機器への案内、組合員組織活動の事務局等に対応する。
再編成の初回となる移転を10月16日、長野市篠ノ井のJAグリーン長野川柳支所を対象に行った。同支所の金融取扱窓口は、篠ノ井支所内に移転。既存の川柳支所施設は、名称を「川柳店」に改めた。移転当日は、JAグリーン長野30周年「組合員記念品」の引換初日とのこともあり、開店直後から組合員ら利用者が続々と訪れた。栗林和洋組合長は、「将来にわたってJAグリーン長野がグリーン長野であり続けるための改革であり、組合員の皆様に負担もお掛けするが、使命として引き続き取り組んでまいりたい」と話している。
11月には3拠点の「よりそい支所化」を予定。引き続き、移行後の川柳店の状況を確認し、組合員の声や現場職員の聞きながら、スムーズな移行と、組合員によりそう施設運営につなげていく。

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