女性研修会で生産者同士の交流を アスパラガス自動計量結束機を実演

JA上伊那
アスパラガス自動計量結束機を見学する生産者ら
アスパラガス自動計量結束機を見学する生産者ら

JA上伊那野菜部会アスパラガス専門部は9月29日、南箕輪村のJA上伊那野菜選荷場で女性研修会を開いた。女性生産者や同専門部役員、JA担当職員ら40人が出席。今年から試験的に導入しているアスパラガス自動計量結束機の性能を確認し、今後に向けて意見を交わした。
アスパラガスは同JAの主力品目の一つで、県下1位の生産量を誇っている。同JAは販売高10億円を目標に、生産者の負担軽減や品質の均一化に力を入れ、さらなる生産拡大に取り組んでいる。
この日は、実際にアスパラガス自動計量結束機の実演を見学し、9月までの実績を確認した。JA担当職員は1束あたりの重量規定が105グラムに対し、従来の手結束の平均は112グラム、機械では平均107グラムと5グラムほど差があることを説明。余目が少なくなったことで出荷数が増1し、生産者の所得向上につながった。また、機械を導入することで生産者の大きな負担となっている計量・結束作業時間が軽減されるほか、品質の均一化も期待ができる。
参加した生産者は「省力化することで今まで作業していた時間に別の作業ができる」「生産拡大するためには作業負担の軽減は大事になってくる」などと意見を出し合った。
同JA営農経済部園芸課の小出順誠野菜係長は「生産者の多くは夜に結束作業を行い、朝も早いことから作業労力の限界を感じている。今後の面積拡大や次世代を担う若手農家の参入には作業の負担軽減が重要になってくる」と話した。

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