産地に適した栽培方法の確立にむけて すいか部会研究部が検討会を開催

JA松本ハイランド
試験結果を検討する中野研究部長(右)
試験結果を検討する中野研究部長(右)

JA松本ハイランドすいか部会研究部は近年相次ぐ急激な気温上昇や集中豪雨など、目まぐるしく変化する気候変動をふまえ、より病気に強く産地に適合した品種の探求のほか、ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で農業資材の価格が高騰していることから、生産コストの低減にも取り組んでいる。
10月6日、松本市のJA中信会館で「令和5年度すいか部会研究部試験成績検討会」を開いた。研究部員と同JAの営農指導員のほか、種子や農薬メーカーの担当者ら41人が参加し、試験結果を検討した。
検討会では、同研究部員が今年度研究してきた結果を基に、試験品種と従来品種の栽培管理のしやすさや収量調査、試食検討の結果から比較。「採用」や「研究部拡大」「生産者拡大」など5種類に分類し、有望品種の作付け、収量性・品質などを確認。資材価格の高騰も踏まえ、近年の気象状況にも対応できるよう品種の検討をすすめた。
同研究部の中野識文研究部長は「時代が変わり、品種も農業資材も日進月歩で進化をしている。私たち生産者も気候変動などに対応するため常にアップデートを重ね、産地の未来のために全力で取り組んでいきたい」と意気込んだ。

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