災害発生時に地域のインフラを守る ガソリンスタンドで災害時訓練を実施

JA松本ハイランド
発電機を始動する参加者(11日、長野県東筑摩郡麻績村にて)
発電機を始動する参加者(11日、長野県東筑摩郡麻績村にて)

JA松本ハイランドは、事業継続計画(BCP)の「社会的な重要業務」として災害時のライフライン確保を基本方針として定め、同JAガソリンスタンド12拠点のうち、災害時の給油対応設備を7拠点に導入しており、導入率は県内JAでトップを誇る。2011年6月30日に発生した「長野県中部地震」の際に大きな混乱があったことから、災害発生時における地域のライフライン確保を目的に、電気供給が止まっても緊急車両へ給油できる体制を整える訓練を行っている
10月11日、麻績村にある同JA麻績スタンドで災害時対応訓練を行い、JA役職員やJA全農長野の職員など26人が参加した。今回の訓練では同村にて震度6強の地震の発生を想定。同JAリスク統括部リスク管理課の百瀬清志課長と経済部燃料課の熊井栄介考査役が講師となり、災害発生時に必要な初動対応について座学で学んだほか、麻績スタンドの職員がロールプレイング方式での「実働訓練」を行った。施設設備の損傷箇所の有無や地下タンクの漏えい及び水の混入、燃料在庫量など一つひとつていねいに確認・報告したほか、発電機を使用した営業再開までを一連の流れとして実演した。
ロールプレイングを実際に行った麻績スタンドの滝澤一樹マネージャーは「災害はあってほしくないが、万が一起きてしまったときに地域のインフラを守っていけるよう常に意識をもっていたい。各拠点でも訓練の内容を共有し、更なる知識向上に努め、備えを万全にしてこう」と呼びかけた。

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