JA長野県営農指導者会議(JAみなみ信州とJA上伊那)は9月27日、花き専門部南信ブロック担当者会議を行い、同JA花き部会の池田毅部会長(松川町)の圃場を視察した。JAみなみ信州職員5人、JA上伊那職員5人、市場関係者、全農長野職員ら4人が参加した。それぞれ地域の特徴を生かした花き生産を行っているなか、互いのさらなる振興のため生産・販売部門の関係者が視察を行い意見交換することを目的に毎年行っている。花木の生産振興をすすめる同JAでは野菜の生産者へ空き園地の活用をすすめようと花き・野菜の技術員が連携を図っており、野菜の技術員5人も同行した。
視察した池田部会長の圃場ではクレマチスを中心に花木や草花など様々な品目を栽培しており、苗木を同部会員へ提供し品目提案するなど積極的な産地振興も行っている。
圃場を視察したJA上伊那営農経済部園芸課の五味雅巳係長は「主要品目以外でも農地を活用したり通年の収入につながるような品目を模索している。部会長を中心とした部会の活発な取り組みや、地形を活かした品目の生産を行うみなみ信州を参考にしたい」と話した。
同JA営農部農産課野菜担当の坂戸孝次技術員は「野菜の生産にあわせて空いた土地や労力を使って花き栽培をすすめることができれば生産者の手取り増につながる。知識を深めて提案していきたい」と話した。
視察のあとの意見交換では、中山間地の多い地形を活かし多種多品目を少量生産する南信州地域とアストロメリアやトルコギキョウなどの生産が確立している上伊那地域のお互いのさらなる生産振興のためそれそれが取り組む振興策を紹介し合い、今後も情報交換をしながら取り組んでいくことなども確認した。