JA信州諏訪は10月、諏訪地域の小・中学校と高校、特別支援学校計60校に管内産の花きを贈る。各校に役職員が、フラワーアレンジメント1基と切り花約250本を届け、「校舎を花いっぱいにして元気に学校生活を送ってほしい」という思いを伝えている。受け取った児童・生徒らと記念撮影を行い、信州諏訪の花を通じた笑顔の輪が広がっている。
この取組みは2020年、新型コロナウイルス感染拡大を受け、自粛のなかで学校生活を送る子どもたちと、花きの需要低迷に直面する生産者を支援するために始まった。
今年度は地域ごとに4日間に分けて実施。初日の4日は、茅野市のやよい生花店の仲山美代子さん指導のもと、女性部員と役職員13人が岡谷市内16校分のフラワーアレンジメントを制作。主力品目のカーネーション、トルコギキョウ、アルストロメリアなど6品目約40本を使用し、直径80センチほどの大きさの豪華な仕上がりとなった。
岡谷市の神明小学校での贈呈式では、JA管理部協同活動推進課の職員3人が、フラワーアレンジメント、切り花、応援メッセージを記した手づくりのボード、「信州諏訪の花」PRポスターを同校環境委員会の児童3人に手渡した。
委員長の間澤祐仁さん(12)は「諏訪地域でこんなにきれいな花がつくられていることを初めて知った。各教室に飾って、全校児童に見てもらいたい」と感謝を述べた。
同課の折井康彦課長は「4年目の今年も、各校で大変喜んでいただいており、とてもうれしい。児童・生徒の皆さんに管内産の花を見て、元気に学校生活を送ってもらい、花き農家の支援につなげたい」と話した。