これからも農地を耕し続ける 夢かなえ隊11年目の米づくり

JAみなみ信州
メンバーに見守られながら鎌で稲を刈る児童
メンバーに見守られながら鎌で稲を刈る児童

飯田市鼎の「夢かなえ隊」は28日、同地区内にあるおよそ13アールの水田で同市の鼎小学校5年生109人と鼎あかり保育園年長・年中園児61人と一緒にもち米「マンゲツモチ」を収穫した。
同隊はJAみなみ信州青年部鼎支部と商工会議所青年部鼎支部で結成され、地域の活性化を目指し次世代を担う子どもたちに食の大切さを伝える食育活動を行っている。遊休農地を活用した米づくりは11年目。隊長の木下周次代表は「メンバーの様子も変わってくる中、10年以上活動が続けてこられたのはメンバーの協力と、子どもたちに農業の楽しさを伝えたいという思いから。環境保全のためにも地域の農地を耕しつづけることが大切。これからも活動を続けていきたい」と話した。
この日はメンバー5人のほか農業振興会議会員2人、同JA職員2人も協力した。子どもたちは小学生と保育園児で分かれて田んぼの両脇から鎌を使って稲を刈り、紐でしばり束を作った。稲を刈る人、運ぶ人と分担して「お願いします」と声をかけながら安全に作業を進めた。クラス委員長の伊藤蒼空くん(11)は「やったことがある人もない人もみんなで協力して楽しく稲を刈ることができた。食べるのが楽しみ。どうやって食べるかみんなで決めたい」と話した。
収穫した米は同校、同園に届けられ、それぞれ収穫祭やもちつき大会などを行う予定。

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