親子で育む食育活動 川路保育園で稲刈り

JAみなみ信州
真剣な表情で稲刈りをする園児
真剣な表情で稲刈りをする園児

JAみなみ信州と飯田市の川路保育園は9月26日、5月にうるち米「にじのきらめき」の田植えを行った同市川路の5アールの田んぼで年少から年長までの園児31人が稲刈りとはざ掛けを行った。19年目を迎えた同園の米づくりはJAの食育活動の一環として行われ、初年度から同市川路の関島晟さん(77)が協力し田んぼを管理している。同園でつくる米は「国際協力田米」として毎年マリ共和国へも送られている。
この日は同園の保護者にも参加を呼びかけ13人が作業に加わり、保育士、地元農家、JA職員も協力した。年長園児と大人が稲刈りをし、年中・年少園児が稲を運んだ。年長園児は初めて使う鎌の扱いに苦戦しながらも大人と協力し一生懸命刈り取っていった。刈り取った稲は、保護者らが7束ごとひもで結束し、年中・年長園児が自分の背丈ほどの稲を両手でしっかり抱えて運び、およそ1時間ほどではざ掛けまでの作業を終わらせた。
関島さんは「保護者も参加し一緒に作業を行うことで農業への関心と食の大切さを親子で共に深めてもらえたらうれしい。子どもたちの元気な姿は地域の元気につながる」と話した。
年中園児を持つ保護者の熊谷寛子さんは「手作業での体験はとても貴重で親子で楽しく作業ができた。田んぼの生き物もたくさん見つけ、自然と触れ合いながら食の大切さを学べた」と話した。
同園の宮﨑千保子園長は「地域や保護者の皆さんの協力で、子どもたちも米や田んぼに興味を持ち学んでくれている。次は食べることで食のありがたさを知ってもらえれば」と話した。
収穫した米はおよそ120kgをマリ共和国へ送り、残りは同園で行う収穫祭で郷土食の五平餅などにして味わう予定。

MENU