農福連携で消費者ニーズに応える

JAみなみ信州
丁寧に検品・荷造りをする施設利用者ら
丁寧に検品・荷造りをする施設利用者ら

高森町のJAみなみ信州農産物総合DMセンターでは、地元の福祉施設「親愛の里紙ふうせん」の協力で近年需要が高まる果樹の少量商品の荷造りに農福連携で取り組んでいる。丁寧に細かな検品作業まで行い品質の向上にもつながっている。
9月15日には同施設の5人が梨「南水」の検品と荷造り作業を行った。同センターで行うふるさと納税返礼品やギフトカタログなどで扱う商品は買い求めやすい価格や食べきれる量、試しやすさという消費者ニーズから2.5kgの少量商品が主流となっている。カタログ、ネット販売により事業が拡大する一方で、専用箱の荷造りなど同センターでは対応できない細かな作業が出てきたため、以前から交流のある同施設へ相談し、2年前から作業を依頼。今年は2月末までの期間で梨やりんご、市田柿など合計で約20,000箱の作業を予定。また同センターが年3回発行するギフトカタログの封入作業も同施設に依頼している。
同施設の伊藤理恵所長は「3年目となり作業にも慣れ意欲的に取り組み1日にできる量も増えてきている。地元農産物と関わることで地域貢献にもつながりやりがいを感じ作業に取り組んでくれている」と話した。
同センターの松原正和所長は「きめ細かい検品作業や丁寧な荷造りをしていただき大変ありがたい。施設の皆さんと協力しより品質の高い商品をつくっていきたい」と話した。

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