秋の栽培現地講習会 来春の増収に向けて

JA上伊那
秋の管理を説明するJA担当職員
秋の管理を説明するJA担当職員

JA上伊那野菜部会アスパラガス専門部は9月25日と26日の2日間、管内5会場で秋の栽培現地講習会を開いた。今年度の生産・販売状況を報告し、来春の収穫量と品質に大きく関わるこれからの管理作業などを確認した。
アスパラガスは同JAの主力品目の一つ。県下でも販売数量シェア1位を誇っている。今年度の春芽の出荷は3月に気温の高い日が多かったことで前進出荷。夏場の高温や干ばつの影響から、へん平や根元が縦に割れる爆裂などの異常茎などが多く発生したことから、積極的な潅水を呼びかけ、出荷数量の確保や品質維持に取り組んだ。
25日、同専門部長である本田秀樹さんの圃場(宮田村)で開いた講習会には生産者22人が出席。JAの担当職員は、養分を貯蔵根に蓄える養分転流期には水分が必要になるため、地上部の茎葉が黄化するまでハウスの天井を開け雨水が当たるようにするなど、水分を十分に確保するよう説明。また、次年度に病害虫を越冬させないようバーナーによる地表面焼却処理を行うことなどを呼びかけた。
その後、本田専門部長は参加した生産者の質問に答えながら、ハウスづくりの工夫や収穫方法などを紹介した。
本田専門部長は「地上部が自然と枯れるまでが大事な時期。しっかりと管理して、春先の増収につながれば」と話した。

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