給食で収穫体験したタマネギ味わう

JA信州うえだ
給食を共にする組合長
給食を共にする組合長

上田市の東塩田小学校3年生が収穫したタマネギが市内小中学校(一部除く)の学校給食で提供される企画給食が9月22日行われた。当日は、タマネギ作りに協力した生産者の清水宏之助さん(82)や土屋陽一市長、当JAの眞島実組合長らが同校に招かれ児童らと共に給食を試食した。
この日の給食は、清水さんの畑で6月に児童が収穫体験したものを含む市内の生産者が出荷したタマネギを使用した。メニューはご飯と牛乳以外のハンバーグ、タマネギドレッシングサラダ、タマネギを使ったスープなどすべての料理に使われた。児童からは「おいしい」との声が上がりおかわりをする児童もいた。
この学校給食への玉ねぎの供給は、20年前から塩田地区営農活性化委員会が主動し、上田市地産地消推進会議の学校給食部会で取り組むようになった。同部会では「子どもたちの記憶に残る給食」をテーマに企画給食を行っている。
この取り組みに対し当JAは、タマネギの収獲と乾燥作業体験学習への協力を行っている。
令和4年度は、塩田地区などで生産されたタマネギ約14トンが学校給食に用いられ7月から9月の間使用されている。今年も7~9月にかけて同程度のタマネギが使用される予定。
給食の前には、生産者と上田市長やJA組合長等が懇談を行った。通年でタマネギを供給できる仕組みや体制づくりについて話し合われ、乾燥技術やJA施設を使っての長期保存の可否や出荷調整をしながら可能なのかについて活発な意見交換がなされた。
またこの会で生産者の清水さんは、「学校給食用タマネギの取組みに最初から仲間に入れてもらっている。太陽の光を浴びながら小さな手で収穫する姿が子どもたちにとっても良い思い出になっていると思う。体験を通じて農業の大切さ、ありがたさを感じてもらいたい」と話した。
JA組合長は、「JAグループは食料自給率の向上を図るために、国消国産や地産地消の取り組みを行っている。また、次世代につなぐ食育教育にも力をいれている」と話した。

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