中生種リンゴ「秋映」「シナノスイート」の選果始まる

JAグリーン長野
収穫のタイミングを説明する講習会場
収穫のタイミングを説明する講習会場

グリーン長野でリンゴ中生種「秋映」の選果が10月初旬、本格化した。9月25日から荷受けを始め、同日の講習会を機に26日以降に選果日量が増え始めた。今年は、8月・9月の高温により、果実に日焼けが発生したほか、熟度が先行し、着色の進行が遅れている。JAでは、着色を待ちすぎず、熟度を優先して収穫作業に移るように生産者に呼び掛けを強めている。
りんご部会では、25日・26日に 会場で中生種「秋映」「シナノスイート」の講習会を開催。長野市真島町のリンゴ園で開いた講習会には生産者30人が出席し、見本果で収穫のタイミングや選果のポイントを確認し、今年の注意点についてを共有した。講習の中で営農技術員は「食べられる、ではなく、食べておいしい果実を収穫する」ように食味を優先した収穫を繰り返し指導。また、高温障害によって果実の落果が増えている状況のため、秋映特有の「どす黒い」色を待ちすぎず、熟度の適期に合わせて収穫をすすめるよう呼びかけた。部会員は「今年はリンゴ栽培にとって難しく厳しいが、講習にあわせ、味を見ながら収穫したい」と話した。
JAでは秋映の選果のピークを10月初旬以降に見込み、重点取引市場への情報発信により、グリーン長野の売り場を確保したい考え。約41,300ケースを、関西、地元、中京、関東の市場へと出荷する。また、インターネット通販サイト「JAタウン」で、後段に出荷を予定する「シナノスイート」や「シナノゴールド」とのセットで付加価値販売を行い、生産者の手取り向上につなげたい考えだ。

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