地域で支える食育事業 喬木第二小の米づくり

JAみなみ信州
鎌で刈った稲を紐で縛る児童
鎌で刈った稲を紐で縛る児童

喬木第二小学校の3~6年生は26日、同校に隣接する8アールの田んぼで、児童19人がこれまで育て管理してきたもち米「モリモリモチ」とうるち米「風さやか」の稲刈り作業を行った。同校のお米づくりにはJAと農事組合法人喬木グランドファーム、地域農家らが協力し、この日も12人が作業を手伝った。一部は児童がもみまきから始め育苗した苗を植えるなど地域の支えがある中、5年生を中心に米づくりを行ってきた。
 稲刈り作業前に同JA営農部農産課の四ツ橋和生技術員が鎌の安全な扱い方や手順などを説明した。児童らは教わった通り丁寧に鎌で稲を刈り5株束ねて紐でしばり、田んぼ横のフェンスにはざかけした。同校では3年生から米づくりを行っていることから、児童らは手際よく稲を刈り、「ここに稲を運ぶのを手伝って」など声をかけながら協力して作業を進めた。5年生はメンバーのサポートを受けながら緊張した面持ちでバインダーでの稲刈りも体験した。5年生の松村咲哉くん(10)は「自分たちで作るお米だから、おいしいお米ができるように真剣に集中して作業してきた。まずは白米でいっぱい食べたい」と収穫を楽しみにしていた。
活動を支える地元農家の清水和文さん(69)は「人数が少ない中みんな一生懸命に作業してくれたのもしい。家庭では米づくりを体験する機会はほとんどないと思う。子供たちに農業の楽しさや大切さを伝え、地域の農業を守っていくためにもこれからも活動を続けていきたい」と話した。
収穫した米は脱穀し、米づくりに協力した地域の方も招いて11月に収穫祭で味わう予定。

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