長野県富士見町のイチゴとシイタケの収穫体験ができる農園「八ヶ岳エナジーファーム」では9月23日から、「月夜のいちご狩り」を始めた。夜空の下、ライトに照らされた真っ赤なイチゴを味わえると人気を得ている。ビニールハウス間を移動する際には満天の星を見上げたり、農業用水路を流れる水のせせらぎや秋の虫の鳴き声を聞いたりすることができる。
農園は2021年9月15日に開業。夜間のイチゴ狩りは、ビニールハウス内に設置してある育成促進用のライトが夜7時に自動で点灯することを利用して「普段とは異なる雰囲気でさまざまな味を楽しんでもらいたい」という思いで、2023年8月から予約制で始めた。
50メートルのビニールハウス12棟で、夏秋イチゴ6品種を栽培。夏場は酷暑の影響で生育面に苦労があったが、気温が低下した9月下旬からは実が大きく、糖度の高いイチゴを収穫できているという。
この日は、管内在住の家族3人が来園。60分間、ビニールハウスを自由に行き来しながらそれぞれの品種を食べ比べ、味の違いを楽しんだ。
原村の笠原怜子さん(45)は「夜にイチゴ狩りができると知り、初めて申し込んだ。おいしいイチゴをたくさん食べたい」と話していた。
農園統括責任者の澤森厚志さんは「夜間のイチゴ狩りは、夏秋イチゴを取り扱う農園ではめずらしい取組みだと思う。家族や仲間、大切な人と記念日などにお越しいただき、思い出づくりをしてもらえればうれしい」と話している。
「月夜のいちご狩り」は10月8日・28日、11月4日に開催。「星空の貸し切りナイトいちご狩り」は12月29日まで受け付ける。詳しくは「八ヶ岳エナジーファーム」のホームページにて。