農村を元気にするプロジェクトから考える みらい塾第5回講座1期卒業生を講師に開催

JA松本ハイランド
塾生と話す菅谷さん(左)
塾生と話す菅谷さん(左)

JA松本ハイランドの総合的な学習機構「夢あわせ大学」として展開している6つの学部のひとつである「協同活動みらい塾」。組合員を対象に協同活動の本質を伝え、協同組合の一員である当事者意識を高め、それぞれの地域をけん引するリーダーの育成をめざして開講している。
9月1日、今年度第5回目となる講座を松本市のJAグリンパルで行い、塾生12人が受講した。今回は同塾1期の卒塾生であり、「中山東花園から農村を元気にするプロジェクト(NNGP)」を掲げ、中山東花園を運営している菅谷信さんが講師として、取組事例を話した。
「中山東花園」は、中山で造園業を行っていた生産者から「全国の子どもたちに中山や農業の良さを伝えたい」「若い人たちが夢を持って働ける場所を作りたい」という想いと共に菅谷さんが引きつぎ、運営・管理している。現在は、NNGPとして続けている地域住民向けに年間を通して農業体験を行う「親子農業体験教室」と、新たに立ち上げた「BLISS FARM MATSUMOTO」という県外在住者向けのプログラムやイベントの取組を伝えた。塾生たちは異なるモデルを同時に進めている菅谷さんの話から、それぞれのサービスやユーザー、価格等の違いについて考えた。
グループワークでは、塾生それぞれが自分事におきかえてマーケティングや農業経営について「自分ならどうするか」という視点で話し合い、「街ぐるみでのイベントの開催」や「放棄地のワイナリー化」など、地元が盛り上がる活動について意見を出し合った。
参加者は「地元を大切にしている菅谷さんだからこそできている活動だと思った。本日行ったグループワークから、地域を巻き込んでさらに盛り上がる活動となったら嬉しい」と話した。

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