JA信州諏訪の組合員向け講座「趣味の教室」は9月15日、岡谷市のJA長地営業所で「わが家の防災対策出前講座」を開いた。受講生15人が参加。身近に起こった災害を振り返り、防災・減災に対する意識を高めた。
9月が防災月間であることから企画し、岡谷市危機管理室主幹の中村利雄さんが講師を務めた。中村さんは、同市に被害をもたらした、2006年7月の豪雨災害と2021年8月の大雨災害の写真や映像から、被災状況を説明した。
また地震には、土地の隆起・沈降、断層の発生などの第1次被害と火災、ライフラインの途絶などの第2次被害があることを確認。建物の耐震化、感震ブレーカーの設置、家具などの転倒防止対策が減災に効果があるとした。
中村さんは「避難先を事前に決めておくなど、『災害が起こった際にどう行動するか』を普段から考えることが大切」と呼びかけた。
受講生は「身近でも災害が起きていることを実感した。今日聞いた内容をもとに、家族とも話し合って防災に努めたい」と話した。