入笠牧場で下牧作業 ビタミン与え疾病なし

JA上伊那
下牧のためトラックに牛を乗せる関係者
下牧のためトラックに牛を乗せる関係者

JA上伊那営農経済部畜産課は9月19日と20日の2日間、JAが管理・運営する伊那市の入笠牧場で夏の間放牧していた牛の下牧作業を行った。JAや伊那家畜保健衛生所などの職員が放牧の成果を確認し、トラックに乗せて各畜舎へ届けた。
放牧は運動量を増やすことで足腰を鍛え、分娩時の負担軽減や生産寿命を向上させることが目的。夏場の育成牛管理にかかる労務軽減やコスト低減にもつながる。6月中旬から入牧が始まり、JA上伊那とJAみなみ信州管内6戸の畜産農家からホルスタインと繁殖和牛合わせて34頭を受け入れた。
19日には関係者約20人が作業。この日下牧させる16頭を牛追いし、1頭ずつ健康状態を確認した。今年は入牧後にビタミン剤を与えたことで免疫力が向上し、すべての牛が疾病にかかることなく順調に育った。健康状態を確認した牛はトラックに乗せられ、上伊那管内の畜産農家3戸に届けられた。
同畜産課の木嵜章夫課長は「疾病や事故がなく下牧を迎えられた。牛の成育状態も良い」と話した。

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