農業の進歩をまなぶ 地域づくり組織が小学生に米作りを指導

JA松本ハイランド
千歯扱きで脱穀をする児童(19日、長野県松本市にて)
千歯扱きで脱穀をする児童(19日、長野県松本市にて)

JA松本ハイランド山辺支所は入山辺地区の地域づくり組織「こんな山辺にするじゃん会」と同地区農業委員会と協力し、山辺小学校の児童を対象に米作り体験を行っている。米作り体験を通じて農業に親しみ、自分で育てることで収穫のよろこびや食の大切さを知ってもうことが目的だ。
9月19日、同地区の10アールの田んぼで同小学校の5年生児童約100人を招き、脱穀の指導を行った。児童たちは9月上旬に刈り取り、はぜかけをした稲を1束ずつ運び、同会のメンバーのサポートを受けながら足踏み式脱穀機や千歯扱きといった昔ながらの道具を使用して脱穀。その後は、農業機械のハーベスターによる脱穀も体験。それぞれの農具の特徴や進化の歴史を学びながら、協力しあってすべての稲の脱穀作業を終えた。
児童たちは「最初は難しかったけど慣れたら楽しかった」や「昔の機械は力が必要だけど、今の機械は力が要らなくて進化にびっくりした」と話した。同会の木下誠一郎会長は「食の大切さやみんなで力を合わせていくことの大切さを学んでもらいたい。また、この活動を長く続けていくことで地域の力を上げていきたい」と意気込んだ。

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