黄金色にビックリ 40年続く伝統の稲刈り体験

JAあづみ
束ねた稲をはぜに掛ける職員(左)と児童(右)
束ねた稲をはぜに掛ける職員(左)と児童(右)

安曇野市立豊科東小学校5年生28人は14日、同校近隣にある増澤洋さんの約6アールの田んぼで稲刈りを体験した。
米作り体験は40年以上続く同校の伝統行事。5月中旬から大切に育ててきた「コシヒカリ」の稲を刈り取り、はぜに掛けた。苗は全てJAあづみが提供した。
安曇野市農業委員会の職員らに刈り方を教わり手刈りに挑戦。昔ながらの方法で、30センチ間隔に植え付けたことから1株ごとの伸びが良く、太くて丈の長い稲に育ち刈り応えがあるという。
児童らは、黄金色に実った稲穂を掴み鎌で「ザク」「ザク」と心地よい音を立てながらに刈り取った。その後、稲を3~4束ずつ紐で結んで束にして、職員に手渡した。
増澤さんは「よく働くこどもたち。楽しんで収穫していてこちらも嬉しくなる」と微笑んだ。
児童(10)は「こんなに大きく黄色くなるとは思わなかった。一度に刈れたときは気持ちがよくて、早く食べたい」と笑顔で話した。
児童は5月中旬に手で苗を植え、夏休みも交代で水管理などを行った。はぜ掛けした稲は、1週間ほど乾燥させ、機械で脱穀する。収穫した米は11月下旬~12月初旬頃にPTAも交えて「収穫祭」を開き、新米を味わう予定だ。

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