米検査始まる

JAながの
検査員によってトレーに出された米を確認する職員(左)と生産者の佐藤さん(右)
検査員によってトレーに出された米を確認する職員(左)と生産者の佐藤さん(右)

JAながのでは9月8日より管内各地では2023年度産の米の検査が始まった。
1袋30キロの紙袋に入った米が生産者によって持ち込まれ、JAの検査員が粒の大きさや色合い、割れ、水分量を目視や専用の器具を使って確認する。総合評価によって等級が決定し販売する事ができる。
9月15日、飯山市常盤では24トンの米を検査。生産者が見つめる中、穀刺棒を米袋に刺し適量をトレーに取り出して粒の状態を確認した。今年は猛暑日が続いた事で、高温障害の影響と見られる乳白色の粒や一部茶色の粒が含まれるなど、暑さによる影響は少なくない。同市内米生産者の佐藤健一さん(56)は「30年間栽培をしてきたが、これほど暑い年は初めて。昨年に比べて収量は少なくこれから先の不安もある」と話す一方「今年は粒の大きさも小ぶりだが、甘みがある食味の良い米ができた。」とも話し、検査を見守った。
JAでは8月に入っての高温は胴割粒や白未熟粒が発生しやすいため、水管理など高温対策の重要性を呼びかけてきた。今後は品質を落とさないためにも早めの刈り取りを促している。

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