リンゴ「シナノドルチェ」本番

JAグリーン長野
出荷物を確認する職員
出荷物を確認する職員

JAグリーン長野信更果実流通センターで9月14日、リンゴ中生種「シナノドルチェ」の選果が本格化した。長野市信更地区・篠ノ井地区の品を集めて作業をすすめている。初日は11日に行い126ケース(1ケース=10kg)を、2回目の作業は14日、242ケースを選果し出荷した。4月の凍霜害の影響で着果量が少なく、また、生育期の高温によって日焼けを起こす果実や、色が付かずに収穫期を迎えるものもあり、生産者にとって厳しい状況。JAでは選果基準・規格を今年の状況に合わせて柔軟に設定し、出荷を促している。
出荷を前に同センター会場で開いた講習会には同地区のりんご部会員30人が出席。営農技術員と営農販売部販売課担当が出荷規格や販売情勢などを説明した。今年は、日焼け果の発生もあり、着色を前に熟期を迎えるものも散見されている。JAでは、地色の抜けを確認し、食味も適宜見て、収穫の遅れが無いよう作業を進めるよう呼びかけるとともに、選果場においても着色よりも熟度を優先し選果作業を進めることを徹底している旨を伝え、JAへの出荷へ協力を求めた。
販売課担当によると、グリーン長野管内での出荷量は、約9,000ケース(1ケース=10kg)を、地元・関西・中京・関東地区の市場に出荷する計画。スーパーマーケットでシナノドルチェに特化した販売も予定される。JAでは、食味の良いリンゴでグリーン長野産の売り場を確保し、9月下旬から始まる長野県オリジナル品種の売り場拡大にもつなげていきたい考え。

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