JA松本ハイランドの子会社「ぶどうの郷山辺」が運営する松本市の山辺ワイナリーで、ワインの仕込み作業が本格的にスタートした。9月6日には、同JA管内で栽培された完熟のぶどう「デラウェア」1140キロが持ち込まれ、圧搾の作業を行った。酸化防止のためによく冷やした「デラウェア」を醸造担当者3人が次々と機械に投入し、果汁を絞り出した。
今年は降水量が少なく日射量が多かったことから、ぶどうの糖度と酸味が凝縮されており、味わい深くおいしいワインが期待できる。今後は「デラウェア」を皮切りに「ナイヤガラ」や「コンコード」「シャルドネ」「メルロ」など、全体で70トン仕込み、約7万本のワインを醸造する計画だ。
醸造責任者で工場長の遠藤雅之さんは「生産者が大事に育てたおいしいぶどうを使い、どうおいしいワインにするか試行錯誤しながら醸造に取り組んでいる。気がついたら飲み切っていたと思えるような、フレッシュでフルーティーな飲みやすいワインを目指し醸造していきたい」と意気込んだ。
同ワイナリーは、山辺地区を中心にJA管内で栽培されたぶどうを100%使用し、「消費者の方が楽しんで飲むワインを楽しく作る」をモットーにワインを醸造している。11月の月初めには新酒を販売する予定だ。