JA松本ハイランド青年部朝日支部は8月25日、食育活動の一環として、地域の児童館である「わくわく館」に所属する児童と共に育て上げた野菜を収穫し、朝日村社会福祉協議会が月に1回行っている子ども食堂イベント「カレー大作戦」へ寄贈する、初の取り組みを行った。朝日小学校の児童と行っている支所協同活動のために新しく借りたほ場が広かったことから、わくわく館にいる子どもたちにも農業を体験してもらい、作った野菜をカレー大作戦で味わってもらおうと実施した。
当日は朝日小学校横のほ場に同部員15人と児童62人が集まり、ジャガイモとにんじんを掘り起こした。5月24日に植えたジャガイモの男爵、メークイン、北あかりの種イモ計200個とにんじんのベターリッチの種500粒が無事大きく生長し、豊作となった。部員が「じゃがいもは、植えた場所からずれたところに成長していることがあるので、いろんな場所を掘ってください」と注意点を伝えた後、収穫を開始。児童たちは「大きいものが採れた」「不思議な形のものが出てきた」と収穫の報告をしながら楽しく取り逃しのないように掘り起こした。
同館の中村八重美館長は「野菜を収穫することが初めての子が多く、とても貴重な体験だった。JAの方がいないと実現のできない企画なので本当に感謝している」と話し、同支部の青柳勇樹支部長は「子どもたちが楽しそうに収穫する姿を見て、いい体験ができたと感じた。来年以降も続けていきたい」と意気込んだ。
収穫したじゃがいもとにんじんは「カレー大作戦」へ寄贈され、児童たちと朝日村の住民に同村の野菜をふんだんに使ったカレーとして振舞われる。また10月には、一緒に育てていたサツマイモを収穫する予定だ。