JAみなみ信州阿南支所は9日、同支所の食堂で准組合員向け「お試し農業体験」の一環で、自分たちで育てたジャガイモを使ったカレー作りを行った。同支所では准組合員に楽しく農業に触れてもらう目的で農業体験を企画し、昨年に続き2年目の取り組み。この日は親子連れなど3組8人が参加し、同支所運営委員や同JA役職員らが協力した。参加者は同支所に隣接する圃場で4月に定植、8月に収穫作業を行い今回は同JA女性部阿南支部員ら5人も協力し“食べる”を体験した。
参加者は同部員が見守る中、親子で協力してジャガイモのほか地元産の野菜を切り、ニンジンは星型などに型抜きした。同じ畑で職員が育てたオクラ、部員が持ち寄ったナスやパプリカの素揚げもトッピングし、地元の野菜たっぷりのいろどり豊かなカレーが出来上がった。
野菜を煮る待ち時間には同部の林茂子支部長が「嫌いな食べ物はある?」などと参加者に質問を投げかけながら「今は好き嫌いがあっても大丈夫。無理に食べるよりも楽しく食事をすることが大切。今日のことも楽しい思い出として心に残ってくれたらうれしい」と思いを伝え交流を深めた。
昨年に続き今年も親子で参加した三浦勝彦さん(58)は「親子で楽しく参加でき、最後にはおいしく味わうまで体験できた。家にも畑があるので活用を考えたい」と話し、娘の怜亜奈さん(12)は「自分の手で育てたジャガイモは特別おいしく感じた。家族で参加できて作業するのが楽しみだった。また参加したい」と話した。