グリーン長野野菜部会根菜専門部は9月12日、長野農業農村支援センターとJA全農長野の協力のもと、長芋試験掘り調査を行った。生育状況の確認と収穫期の判断材料にすることを目的に、8月に1回、9月に1回行っているもの。松代農業総合センターを会場に、生産者14人から持ち込まれた17サンプルを、営農技術員らが、根長、根重、根茎を測り、曲がりの有無などの形状、病害の有無を確認。植え付け時期・かん水の有無なども含めて調査結果をまとめ、専門部員に情報提供し、今後の管理の目安にしてもらう考えだ。
調査結果では、最長で90センチ、最重で1,850g、1回目の8月22日の調査時に比べ、かん水を行ったほ場では縦・横の肥大が約2倍に成長。かん水の有効性を確認した。また、8月の高温干ばつが懸念されたが、かん水しなかったほ場でも根重、根径が昨年並みに大きい結果と、順調に生育していることを確認。曲がりや扁平なども少なく、真っすぐ良い芋に生育している。立ち会った上原幸治専門部長は、「昨年に比べるとやや細めとも思ったが、全体的に順調。今後台風などで畑が水に浸かったりせずに収穫を迎え、若い生産者の方にも長芋は良いと思ってもらい、生産者が増えるようになればいい」と話した。
JAでは今回の調査結果を専門部員に報告し、芋が小さめだったほ場でも、今後の雨などにより十分生育が期待できることから、今後の天候により適宜のかん水を行うなど指導し、10月下旬の収穫を迎える。