「開校150周年の二度と食べられない幻の米」収穫間近の観察会 手づくりの看板を設置し生長見守る

JA信州諏訪
収穫を間近に控える田んぼの観察を行う児童
収穫を間近に控える田んぼの観察を行う児童

茅野市の金沢小学校5年生19人は9月6日、稲作体験を行っている同校近くの田んぼ(約10アール)の観察学習を行った。児童は、2023年が同校の開校150周年であることから“二度と食べられない幻の米”と名付けて生長を見守っている。間近に迫る収穫を心待ちにしながら田んぼに入り、穂の様子を確かめた。
児童は、同市のJA組合員矢島喜久雄さん・知子さん夫妻や地域住民、JA役職員の指導のもと、5月に代かきと田植えを実施。夏休み期間中も当番を決めて水の管理や生育状況を観察してきた。
手づくりの看板を製作し、田んぼの近くに設置。看板には「祝150周年の二度と食べられない幻の米 おいしいお米をつくるので見守ってください 金沢小5年生より」と書かれ、「人々を笑顔にするお米をつくりたい」「心をこめてつくりました」など児童の思いも寄せられている。また、お米やJAのオリジナルキャラクター「じゃすまる」のイラストも描かれている。
児童はこの日、3日前に用水路の水を止めた田んぼで、授業で学習した内容と実際の田んぼのようすを観察。田んぼの中に入り、土の硬さを体感したり、稲穂から籾を取り除き、粒の大きさを確認したりしていた。懸念されていたスズメの被害はなく、順調に生育が進んでいることを確認し、安堵した様子だった。また、秋の虫やトンボを捕まえるなど季節の移り変わりも感じていた。
長坂柊佑くん(10)は「前までは緑色の稲だったけど、黄色に育って安心した。心を込めて作ってきたので稲刈りが楽しみ」とほほ笑んだ。
稲刈りは9月下旬に行う。また「二度と食べられない幻のお米」とPRしたチラシを制作して、収穫したお米を多くの人に味わってもらう予定だ。

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