キュウリの選別に機械導入を検討

JAグリーン長野
選別機の使用感を確かめる生産者
選別機の使用感を確かめる生産者

キュウリ生産者の大澤雄一さん(長野市松代町)とJAグリーン長野は9月11日、「きゅうり自動選別機 NQS-600i」のデモ運転を行った。メーカーのオギワラ精機株式会社(中野市)の協力のもと、同機を大澤さん宅の荷造り用の倉庫に設置。大澤さん、JA職員、野菜部会施設果菜専門部花見敏史専門部長が参加し、実際にキュウリを機械に流し、使用感を確かめた。
日本農業新聞に掲載されていた同機に興味を持ち、大澤さんがJAに相談し実現。機械は、10段階の自動選別機能を有し、長さ、曲がり、重量をもとに選別される。予めJAの規格に合わせてメーカー設定したうえ、機械を設置。大澤さんが今朝収穫したキュウリを実際に機械にかけて体感した。結果、設定通りに選別されたものの、規格区分に一部変更が必要であったことが確認できた。大澤さんは、「今まで手で分けていたものを、機械で手早く、正確に分けられ、作業者も減らすことができ、別の作業に回せ、効率的。共選(箱詰め)用や直売用、また、収穫段階によっても規格設定を変更できる点も良い」と導入に前向きな考えを示した。今後、規格を再設定したのち、さらに使用感を確かめ、その手ごたえにより、導入を検討するという。また、花見専門部長も、専門部の希望者を集めて見学・導入検討会を開くなど、専門部内で情報を共有する方針を示した。
JAでは、組合員・生産者・生産部会の要望に応じ、メーカーと生産者を結び、普段試しにくい機器のデモンストレーションや見学等を行い、効率・効果的な作業への機械導入を支援する考えだ。

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