小ブナ出荷スタート

JA佐久浅間
水田から水揚げをする臼田さん
水田から水揚げをする臼田さん

JA佐久浅間さく南部営農センターで9月1日、特産の小ブナの出荷が始まった。同地域の小ブナは身が締まり、食味が良いのが特長で甘露煮などにして食べられ、秋の食卓を彩る。
小ブナは、JA佐久平ふな部会の会員が5月下旬から約3カ月かけて水田で飼育。水の流れをさかのぼる習性を利用し、水を抜いた水田からせきに集めて水揚げする。水揚げ後、いけすに放し泥を吐かせてJAに出荷。集荷した小ブナは再びいけすで泥を吐かせた後、JA職員が鮮度を保つため、水と酸素を入れたビニール袋に詰めて生きたまま出荷する。
10年以上前から小ブナを飼育する同市桜井の臼田和好さん(74)は「例年になく暑い日が続いたがフナは順調に育った。大切に育てた小ブナを味わってもらいたい」と話す。
同センターでは4日から直売を行い、初日は289キロを販売。
同市の男性は「毎年楽しみにしている。ご飯のおかずに相性がいいので小分けにして楽しみたい」と話した。小ブナは、県内のスーパーやAコープの他、6日から市内の学校給食向けに約178キロを提供する。

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