秋の彼岸需要に 小菊出荷目ぞろい会開催

JAあづみ
花の咲き加減などを確認する部会員ら
花の咲き加減などを確認する部会員ら

JAあづみ菊部会は6日、安曇野市堀金のJAそ菜特産流通センターで、秋の彼岸向け小菊の出荷目ぞろい会を開いた。部会員やJA職員ら約10人が参加し、販売情勢や出荷規格、荷造り基準などを確認した。
営農経済事業部農産課によると2023年産は7月、8月に降雨が少なく、全体的に草丈は短いが、一本一本のボリューム感はあるという。猛暑の影響により開花は1週間~10日ほど遅れている。
目揃い会で、営農経済事業部農産課の小山幸亮営農指導員は「つぼみから色が見える状態での切り前で出荷をして欲しい」とし、「暑い日が続いているので切り花後はしっかりと水揚げをし、品質を保っていただきたい」と呼び掛けた。
出荷する小菊は、病害虫の有無、曲がりの程度、切り前の状態などから3等級に選別。部会員によって選別された小菊は、9月中下旬を出荷ピークに県内や静岡、九州などの市場に約7万本を出荷する予定だ。
太田明久部会長は「品質も良好で高値で取引されているため、これからも伸びる品目だと思う。部会員や出荷量を増やして、JAを代表する品目に育てていきたい」と意気込んだ。
小山指導員は「例年に比べ、草丈が短い荷物が主となる予想だが、1円でも高く買ってもらうため各市場と情報を共有し、有利販売に努めたい」と述べた。
また、咲き過ぎなど規格外の小菊は11日から5日間、同センターで花束共選を行う。大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」などを中心に約3000束を出荷し、部会員の手取り確保に努める。

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