JA上伊那は9月4日から6日の3日間、伊那市にある同JA協同会社の(株)JA菜園で農業インターンシップ(就農体験)を受け入れた。宇都宮大学3年生の回谷洋輝さん(20)と成蹊大学2年生の佐伯遥佳さん(20)が参加。同JAの主力品目である白ネギやアスパラガスの収穫、選荷作業などを体験した。
インターンシップは、新規就農を検討する県内や首都圏の大学生2、3年生を中心にJA長野県農業労働力支援センターが実施。現地での農業体験と地域との深い交流を通じて就農への道をサポートすることを目的としている。「地域受入コース」と「農業法人コース」の2コース、共に2泊3日で開かれ地域の農業に触れた。
「地域受入コース」として受け入れた上伊那では、JAが行う就農研修制度を体験。9月5日には約350ケース(1ケース3キロ)の白ネギの選荷作業を行った。
農学部で農業環境工学を勉強している回谷さんは「力仕事も多く、思っていたよりも大変だった。進路を考えるこの時期に貴重な体験になった」と話した。
農業の経験はほとんどなかったが、地方での仕事を体験してみたいと夏休み期間を利用して参加した佐伯さんは「研修の3日間でも大変だが、毎日やり続けるのはさらに大変だと思う。農産物も含め値上げが続いているが、これだけの労力がかかっているので値上げは妥当だと思う。スーパーに行けば数百円で買えることに感謝したい」と話した。