厳格な審査を通過し稲刈りを迎えて、水稲種子

JAグリーン長野
審査員の指摘の元で、突然変異の異系を抜き取る生産者
審査員の指摘の元で、突然変異の異系を抜き取る生産者

JAグリーン長野水稲採種部会で9月5日から8日まで14会場で、2回目のほ場審査を行った。長野農業農村支援センターを検査員に招き、水稲採種ほ場1枚1枚を検査。2回目の今回は、異系等の混入防止と稲刈直前の合否判断も行い、品質の統一・向上につなげる重要な検査だ。
このうち、7日のJA信更果実流通センター会場には生産者7人が出席し、検査員3人とセンター周囲のほ場を巡った。ほ場では、検査員が穂の高さに目線を合わせ、突然変異した稲穂などの混入を見つけ次第、ほ場主の生産者に指摘。生産者が田に入り、鎌を使って株ごと除去した。検査員によると、突然変異の穂は10アールに数株発生することがあるといい、検査前に除去しておくことが望ましいことを伝えたうえで、異形等の発見がなかったことを踏まえ、合格であることを伝えた。生産者は「とても厳しく見ていただいて、合格だったので一安心。あとは稲刈りまで倒れるような雨がないことを祈りたい」と話した。一部のほ場では、ゲリラ豪雨の影響で穂の倒伏もみられることから、検査員は、刈り分けを指導した。
検査を経て、水稲種子の稲刈りは、9月中旬の酒米好適品種を皮切りに末頃まで行われる見込み。JAでは検査の結果を踏まえて、刈り分けを呼びかけるほか、品質検査などを進めていく予定だ。

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