JA上伊那管内で白ネギの出荷が本格化している。白ネギは同JAの主力品目のひとつで、出荷する野菜の中で最も販売高が大きい品目。上伊那は県内でも有数の産地となっていて、7月下旬から12月にかけて販売高約6億5000万円の出荷を見込んでいる。
今年は、降雨も少なく高温の日が続いたため生育が停滞。例年に比べ1週間ほど遅れている。管内では9月から11月に最盛期となる見込み。
出荷シーズンを迎えた8月25日、伊那市手良の池上ミドリさん(66)の作業場では5人が選荷作業を行った。収穫したばかりの白ネギを専用の機械で皮むきした後、選別を行い規格ごとに結束した。
池上さんは約1ヘクタールで白ネギを栽培し、1日平均で100ケース(1ケース3キロ)を出荷する。また、地元の学校給食にも白ネギをはじめ栽培した野菜を提供している。
池上さんは「母親として、一消費者としての立場で考え、安全安心な栽培を心がけている。地元の方々や小学校からも『白ネギが好き』という声をたくさんいただくので、皆さんにおいしく食べていただけるよう収穫の最後まで頑張っていきたい」と笑顔を見せた。