品質で選ばれる産地を目指す 高品質なぶどう15点が揃う ぶどうコンクール「ナガノパープルの部」開催

JAみなみ信州
1点ずつ丁寧に行った審査
1点ずつ丁寧に行った審査

JAみなみ信州と同JAぶどう部会は25日、高森町の同JA市田柿工房で第7回同JAぶどうコンクール「ナガノパープルの部」の審査会を開いた。同部会では高品質で“消費者から選ばれる産地”を目指して、部会全体の生産技術の向上を図り毎年コンクールを行っている。今年は15点の出品(昨年8点)があり、糖度も高く味も見た目も高品質なぶどうが揃った。“自分たちの目指すぶどう”とする最優秀賞1点と優秀賞4点を選出した。部会員が増える同部会では今年から栽培7年目までの出品者の中から選出する新人賞も設け2点を選出した。受賞したぶどうは部会員を対象に公開され、部会全体で品質向上に引き続き取り組んでいく。
今年は好天に恵まれ、施設化や簡易雨除け栽培を進める中で生育が進み、出荷も1週間程度早く進んだ。同コンクールの審査は南信農業試験場、南信州農業農村支援センター、全農長野の職員3人が審査員を務め、粒数・平均粒重・房の形状・着色・糖度・食味・その他(障害・荷造り等)7項目をそれぞれ5点満点で評価。合計点数で順位を決めた。審査長で同試験場の近藤賢一栽培部長は「甲乙つけがたい高い品質のぶどうが揃い、生産者の技術の高さ、栽培努力を実感している。人の手の届く管理を徹底して、より品質を揃え産地全体のレベルアップを期待する」と講評した。
同部会の古田典明部会長は「ぶどう栽培はつくれば売れる時代からブランド化して生き残っていく時代に変わってきている。産地のブランド力をさらに上げて部会全体で選ばれる産地を目指して取り組んでいきたい」と意気込みを語った。
同JAではナガノパープルとシャインマスカットの最高品質の房を詰め込んだ同JA独自出荷規格“輝房”をブランド化している。輝房は市場からの認知も高まり引き合いが強く、海外輸出も行っており、同コンクールを通して輝房の生産量増加も図っている。同コンクール「シャインマスカットの部」の開催も9月中旬に予定している。

MENU