JA信州諏訪は2023年度、組合員向け講座「健康教室」を新設した。「健康づくり」を目的に毎月さまざまなテーマを設け、活動を行う講座だ。8月22日は、男性組合員向け講座「弾男倶楽部(だんだんくらぶ)」と合同でスポーツ吹矢を行った。茅野市のJA玉川研修センターに15人が集まり、チーム戦で和気あいあいと楽しんだ。
「健康教室」は、組合員向け講座の事務局を務めるJA管理部協同活動推進課の職員が、コロナ感染拡大を受け、健康づくりへの意識が高まっていることから新設した。4月から月1回、ウォーキング、寒天料理教室など、健康をテーマに活動を行っている。
今回は「健康教室」受講生で、一般社団法人スポーツ吹矢振興協会長野県あすなろクラブ四賀教室支部長の宮部信夫さんが「スポーツ吹矢の楽しさを伝えたい」と提案し、初めて実施。
スポーツ吹矢は円形の的を目がけて息を吹いて矢を放ち、その得点を競うスポーツ。基本動作は、的に向かって一礼した後、矢を筒に入れて構え、筒の上げ下げで呼吸の活力と集中力を高め、的に向かって一気に吹く。そして呼吸を整えて終わりの礼をする。
受講生は準備体操を行ってから4~6人ずつ、3チームに分かれて試合開始。1人5本ずつ矢を放ち、得点を記録した。仲間を応援し、的の中心に矢が刺さると拍手が起こった。
茅野市の女性(80)は「腹式呼吸をし、姿勢も気を付けるので良い運動になった。『3秒吸って9秒で吐き出す』という呼吸法は日常でもやっていきたい」と振り返った。
宮部さんは「皆さん初めてでもスポーツ吹矢の基本動作ができており、とても上手だった。健康効果が期待できるので、ぜひまた一緒に取り組んでほしい」と話した。