地域を元気に 満員御礼「おとぼけ相撲田辺場所」

JA信州諏訪
尻で互いを押し合うなでしこ力士
尻で互いを押し合うなでしこ力士

JA信州諏訪女性部諏訪市ブロック田辺(たんべ)地区のメンバー12人は8月25日、諏訪市の田辺公民館前に特設土俵を用意して「ドスコイなでしこ、おとぼけ相撲田辺場所」を開いた。着ぐるみを着用し、力士に扮したメンバーがユーモアたっぷりな取組みを披露。訪れた地域住民を楽しませた。
コロナ禍の影響で4年ぶりの開催となる秋葉神社の火祭りを盛り上げようと初めて企画し、5月から準備を進めてきた。この日使った化粧まわしは、保有米の紙袋を台紙にして一人ひとりが手作りしたもの。アニメやゲームのキャラクター、鯉のぼりなどの絵柄を、家庭で不要になった着物や帯、古着などを使い表現。力士に欠かせないまげは、フェルトを材料に手作りした。
土俵入りの後は、着ぐるみをまとった「なでしこ力士」が、東西に分かれて対戦。土俵では、力士たちが仲良く腕を組んで飛び回ったり、尻相撲が始まったりと珍事が連発。行事がしびれを切らしてイエローカードを掲げる場面も。コミカルな取組みに、笑いを誘う解説も加わり会場は大いに沸いた。子どもたちの挑戦も受け付け、参加賞として、まげに隠し持っていた棒状のスナック菓子をプレゼントした。
歌と踊りの披露の他、アンコールではリズムに合わせて会場を練り歩き、公益財団法人日本相撲協会提供のうちわやクリアファイルを観客に贈った。満員御礼の田辺場所は、終始盛り上りを見せたまま幕を閉じた。
代表の吉澤敏子さんは「やってよかった。観客の皆さんと一体となって祭りを盛り上げることができた。来年以降も続けていきたい」と充実した表情で語った。

MENU