黒系ブドウ 早くもスタート

JAグリーン長野
品質検査をすすめる営農技術員
品質検査をすすめる営農技術員

JAグリーン長野で種無しブドウ「ナガノパープル」「種無し巨峰」の出荷を8月27日に解禁する。開花前進により、昨年より5日早く出荷解禁日を設定。9月上旬を重点販売期間に「味の良い」「品質のそろった」黒系ブドウの出荷に取り組む。
同JAぶどう部会では8月21日から30日かけて、支部ごと糖度や重量、食味などの仕上がり状況を検査する「品質検査」、管理や荷造方法の注意点を確認する「出荷荷造講習会」、検品の状況を確認・目合わせする「選果目揃会」をそれぞれ、日を分けて開催。長野市松代町の松代農業総合センターでは21日に検査・出荷荷造講習会を開催。生産者43人が出席し、「ナガノパープル」「種無し巨峰」を持ち込んだ。検査結果によると、平均房重量は480g、糖度は房の肩部分が19度、房尻が18.5度と、ほぼ出荷可能な状況にまで仕上がってきている。しかし、糖度が高いものの酸が残っているものが見受けられたことから、出荷荷造講習会において、出荷を急ぎすぎず、適度に酸抜けを確認して出荷に移るよう説明した。生産者を代表し、新村富男長野南副支部長は、「春から大変苦労して作られたブドウであるので、選果と荷造りを徹底し、立派なものを出荷し、1円でも高く売ってもらいたい」と生産者・JAに呼びかけた。営農販売部販売課によると、今年はナガノパープルで15,000ケース(5kg)・前年対比114%の出荷を計画。地元や関東、関西の市場に出荷するほか、贈答などの直接販売も行いながら、生産者の手取り向上と、「品質の良い」産地のPRと取引拡大につなげる考え。

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