JAみなみ信州は17日、飯田市鼎の関島伸喜さんの園地を会場に、長野県普及職員研修実施要領に基づく普及課題対応研修(花き・花木の導入)の圃場視察を受け入れた。同JAは中山間地の地形を活かした200品種を超える花きの少量多品目生産を行っており、県内でも有数の花木の産地。この日は20~30代の普及職員の受講者ら8人が視察に訪れ、仕立て方や収穫の方法、斜面も含めた土地の活用などについて質問を交えながら興味深く圃場を見学した。出席した普及職員は「地域の特性を生かした生産を行っており大変勉強になった。担当する地域での活用を検討していきたい。これからも情報交換をしながら県全体の花木の普及につなげていきたい」と感想を話した。
同研修では午前中、花木導入についての講義と出席した普及職員それぞれの地域における取り組み状況について情報交換を行い、午後、当地域内の圃場を視察した。この日は同JA営農部農産課の塚平涼係長が同園地の栽培状況を説明した。関島さんのおよそ50アールの園地では、スノーボールやアルプスルビーなどビバーナム類を中心に妻と2人で生産。省力栽培が可能な花木の出荷時期が異なる品目・品種を組み合わせ、また斜面の畑も活用しながら年間を通した出荷を行っている。
同JAでも近年のグリーン・ナチュラルブームにより市場からの要請の強い花木の生産を強化している。部会をあげての新たな栽培品種の提案・普及や、部会員の増加に向けた取り組みを積極的に行い産地振興に取り組んでいる。