県内JA虹のホールグルーブ独自に『心隣葬』を提案 JA葬祭諏訪は今夏から開始

JA信州諏訪
心隣葬を提案する三澤所長
心隣葬を提案する三澤所長

JA虹のホールを運営するJA葬祭諏訪は今夏から、近隣住民や友人を招いて故人を見送る「心隣葬(しんりんそう)」を提案している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で家族葬が増えるなか、“皆が満足できるお別れの場”を提供したいという思いから考案。お盆で家族が集まるこの時期に知ってもらい、万一に備えて事前に話し合うきっかけづくりにしてほしい考えだ。
かつては一般葬が主で家族葬の割合は全体の約30%だった。しかし2020年コロナ禍の影響により家族葬が激増した。
心隣葬は県内のJA虹のホールグループ独自の提案。地域の人から「亡くなったことを知らなかった」「本当はお別れに行きたかったけれどコロナ禍のため自粛した」という声が多く聞かれるようになったことから、新たな葬儀方法として勧める。
万一の際、遺族は近隣住民や故人と親しかった友人に葬儀告別式への参列を願う旨を伝える。また、会葬に来ていただけるよう新聞のお悔やみ欄の掲載を検討してもらう。
心隣葬を知り、実際に行った人からは「葬儀には家族・親戚以外呼んではいけないと思っていた」「お招きする範囲を広められ、皆で故人を偲ぶことができた」と感謝されているという。
同グループ虹のホールたまがわの三澤英俊所長は「地域のつながりが薄れている時代だが、虹のホールの葬儀には心隣葬という選択肢があることを知っていただきたい。偲ぶ心を分かち合い、これからのご縁を深めてもいただければ幸いです」と話している。

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