川中島白桃 盆前にスタート

JAグリーン長野
見本果実を見て目合わせをする生産者
見本果実を見て目合わせをする生産者

JAグリーン長野で栽培が盛んなモモ「川中島白桃」の出荷が8月8日から始まった。例年、盆後に出荷が始まる品種だが、今年は開花・生育の前進により、昨年より7日早い出荷。中生種の「なつっこ」の出荷がピークを過ぎ、9割まで来ているなか、管内の名前の付くモモの出荷を通じ、販売額拡大とこれによる生産者手取りの確保・向上につなげる。
同JAもも部会は、8月9日・10日にかけて出荷講習会を開催。10日に長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで開いた講習会には、生産者60人が出席し、出荷規格と販売情勢を確認した。高温により、生育が落ち着き、収穫のタイミングに苦慮するなか、出荷の大きな山がないことも含め、取引単価は安定。前半品種の糖度も良く、やや小玉傾向になったものの、なつっこ以降の品種は大玉傾向に伸びている傾向にあり、正品率も高いことを伝え、「川中島白桃」も着色や弾力を確認し、適期収穫に努めるよう、営農技術員や販売担当が説明した。生産者は、「“モモ”も“人”ももうひと踏ん張り、おいしい川中島白桃を届けたい」と意気込んだ。
JAでは川中島白桃10万3,000ケース(1ケース=5kg)の出荷を予定。関東をはじめ、地元、関西、中京方面の市場に出荷するほか、贈答や企画販売などに積極的に取り組み、単価の向上とこれによる生産者手取りの向上を図りたい考え。

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