官民一体となって都心で産地をPR 移住就農フェア

JAみなみ信州
大勢の客が訪れたまるごと南信州フェア
大勢の客が訪れたまるごと南信州フェア

JAみなみ信州営農部担い手支援室は7月12日~14日の3日間、東京都渋谷区のJA東京アグリパークで南信州・担い手就農プロデュース事業の「まるごと南信州フェアin新宿2023 SUMMER」を開催した。移住相談会と南信州の農畜産物・加工品販売を同時開催し、行政が進める「移住定住事業」と連携し、行政とJAが一体となって産地をPRすることで移住就農や南信州農産物のファンづくりにつなげたい考え。同地域で複合経営を推奨している「きゅうり+市田柿」のシーズンにあわせて夏と冬に開催しており、夏では昨年に続き2年目の取り組み。同JA職員、同JA管内6市町村の行政担当者ら12人がスタッフとして参加し、3日間で900人以上訪れた来店者をもてなした。
アグリパーク3階で行った「移住案内農住相談会場」では5人が移住相談をした。以前も相談会に訪れたという30代男性は「移住に関する相談が詳しくでき、南信州の情報をさらに知ることができた。引き続き連絡を取り合い移住を検討していきたい」と移住に対し前向きな様子を話した。会場には各市町村を紹介する写真や特産工芸品を展示し、移住のイメージがよりわくよう工夫した。1階のPR販売コーナーでは夏の野菜や果物、農産物加工品、地域行政が持ち込んだ地域特産の加工品が並び、南信州管内の豊富な農畜産物で産地の魅力をPRした。野菜の試食販売も好評で、40代女性は「試食で食べたガブリエルが美味しく驚いた。知らなかった野菜に出会えて楽しめました」と話しガブリエルを購入した。都心の客らの新鮮な反応から、参加したスタッフも南信州の農畜産物の魅力や試食販売の効果を再確認する機会となったという。
同室の澤栁実也室長は「真剣に移住就農を考えている方にも来場いただき、相談対応を継続していく重要性を感じた。行政のイベント参画により、市町村・JAとの繋がりを強化することがきた。行政と協力することでより充実したサポートが可能になる」と話した。

MENU