産地一体となって魅力をPR 日本なしの洋菓子など13点を開発

JAみなみ信州
開発した商品を発表する店舗オーナーら
開発した商品を発表する店舗オーナーら

長野県やJAみなみ信州など農業関係団体、市町村、生産者が行う「南信州日本なし産地再生プロジェクト」は7月27日、飯田市追手町の長野県飯田合同庁舎で「日本なしを使用した菓子等商品キャンペーン企画」の商品完成記者発表を行った。当地域で栽培する日本なしを活用した新たな商品を開発し商品化することで南信州の日本なしの魅力を消費者に発信することが目的。企画に賛同した管内の洋菓子店や飲食店、商品製造事業所等7店舗が開発した新商品が一堂に集まり、そのこだわりなどを発表しPRした。
洋なしやリンゴを使った菓子は多くあるものの、日本なしは水分が多くシャリッとした食感を活かすことが難しいなどの理由から商品化しているものは少ないという。その中で日本なしの特徴を生かし、そのおいしさを発揮できるような商品開発に各店舗が試行錯誤し、梨のタルトやマドレーヌ、まんじゅうやスムージー、チーズケーキなど13品の新商品が並んだ。和梨タルトをつくった高森町のタルト専門店小恋路の中平和彦オーナー(41)は「これまでも日本なしを使ったタルトづくりに挑戦してきたが商品化には至っておらず、今回は改めて挑戦しおいしいタルトが出来上がった。生産者が作ったおいしい果物があるからこそ商品化できた。そのおいしさをいろいろな形で届けていきたい」と話した。
南信州農業農村支援センターの佐々木直人所長は「皆さんの協力をいただき商品化することができた。多くの方に手に取っていただき当地域のなしを味わってもらいたい。南信州地域が日本なしの産地だということを多くの方の力を借りてしっかりと発信していきたい」と話した。
完成した菓子等は「日本なし商品キャンペーン」期間中(8月15日~10月31日)参加した各店舗で購入することができる。
 同プロジェクトでは、今後5年間で日本なしを栽培する後継者の育成や生産技術の支援、新しい品種の育成、日本なしの消費拡大イベントなどを企画し地域一体となってなしの産地再生を図っていく。

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