信州生まれのリンゴ 極早生種「夏あかり」出番

JAあづみ
傷の有無を確認しながら選果するスタッフら
傷の有無を確認しながら選果するスタッフら

JAあづみは2日、松本市梓川のJA果実南部選果所で極早生種の中でも出荷量の多い「夏あかり」を初出荷した。凍霜害の影響で出荷量は例年よりも3割ほど少ないものの、酸味と甘味のバランスがよく、夏リンゴらしい爽やかな味わいに仕上がっている。
夏あかりは、「さんさ」と「陽光」を交配した信州生まれの品種で、8月初旬より出荷される。シャキッとした食感と、ジューシーで夏リンゴらしい酸味のある甘酸っぱい味わいが特徴。
この日までに持ち込まれた約7トンを選果スタッフ9人が手作業で1個ずつ傷の有無や表面のサビ、凹みなどを確認した後、選果機のセンサーで色、熟度や大きさを判定。「特秀」、「秀」、「優」の3等級に分けて箱詰め。首都圏や中京、地元市場に730ケース(1ケース=10キロ)を出荷した。
2023年度は2384ケース(1ケース=10キロ)を首都圏や中京、県内市場に出荷する予定。選果前には目揃い会を開き、JA営農経済事業部果実課の小林鷹文営農指導員が「果実全体をよく見て、ゆっくりでいいので丁寧に選別して欲しい」と呼び掛けた。
同JAりんご部会の西牧幸則部会長は「度重なる気象災害で非常に苦労しているが、部会員が一丸となって良質なリンゴを送り続けるので、消費者にも食べて応援してもらいたい」と述べた。

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